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マーケティングの仕事内容の全体像を解説【学生・若手社会人向け】

マーケティングの仕事内容

マーケティングの仕事に興味があるけど具体的な仕事内容が分からない。何で調べて良いのかわからない。

このような疑問にお答えします。

KOUSHO

こんにちは。外資系企業のマーケティング部門に所属している@KOUSHOです。

学生や若手社会人の方からマーケティングの仕事をしたいと相談を受けることも多いのですが、ほとんどの方が具体的にマーケティングの仕事の全体像と職種をイメージできていません。

私も学生時代は理解できていませんでしたが、マーケティングと言っても、様々な業種や職種があり、企業毎にプロセスや役割は千差万別です。

当記事では、企業のマーケティングの全体像と各プロセスの職種をできるだけ一般化してお伝えします。

 

当記事の内容は以下です。

  1. マーケティングの仕事内容の全体像は?
  2. マーケティングの仕事は事業会社と支援会社で異なる
  3. マーケティングの仕事に就きたい人におすすめのルートは

 

マーケティングの仕事内容の全体像は?

まずは、マーケティングの定義からみていきます。

企業におけるマーケティングを簡単に定義すると、顧客の創造と維持を実現するための企業活動全般を指します。

つまり、商品開発も広告もプロモーションもリサーチも全て顧客の創造と維持を目的としたマーケティング活動の一部です。

それでは、マーケティングの仕事の全体像はどうなっているのでしょうか。一般的にはマーケティングの業務プロセスは以下の手順で進められます。

  1. 市場分析〜戦略立案
  2. 商品、サービス企画・開発
  3. コミュニケーション企画・実施
  4. チャネル施策の企画・実施
  5. アフターサービス、CRM

 

①市場分析〜戦略立案

マーケティングの最上流工程です。

市場、顧客、競合等の戦況を分析し、戦略を作ります

市場構造を理解してそれを味方につけるために、分析は欠かせません。分析の詳細はここでは割愛しますが、分析結果を使って戦略立案を行います。戦略立案は以下のフレームワークが参考になります。

目的(Objective)   :達成すべき目的
目標(Who)      :誰に売るのか
戦略(What)     :何を売るのか
戦術(How)   :どうやって売るのか

 

②商品、サービス企画・開発

 

商品開発の企画段階では、コンセプト作成〜コンセプトテスト〜需要予測によって、収益性を検証し、商品、サービスの導入判断とスペックを規定します。

実際に導入が決まれば、具体的に商品、サービスを開発します。

 

③コミュニケーションの企画・実施

商品、サービスを知ってもらい(認知)、買ってもらうために、訴求ポイントを決め、消費者に効率的に伝えるために、コミュニケーションを企画します。

TVCM、新聞、雑誌、インターネット媒体での広告宣伝の企画、TV番組やニュースなどメディアで取り上げてもらうための広報(PR)、店頭でのPOPや折り込みチラシなどの販売促進も含まれます。

 

④チャネル施策の企画・実施

商品を売る場所のことをチャネルと言います。

メーカーであれば、小売店、通販サイトなどで売るための施策を立案します。

直営店舗を持たないメーカーであれば、小売店のバイヤーに営業し、売り場の施策を提案し、棚を確保するために活動します。

自前で店舗を持っているメーカーであれば、店舗のデザインやレイアウト、店頭の棚での見せ方、販売スタッフの教育も必要になります。

チャネルに関しては、機能としては営業部が担っていますが、商品と顧客との接点として、顧客のブランドイメージを左右するマーケティングにおいて重要な機能です。

 

⑤アフターサービス、CRM

実際に商品やサービスを上市した後に、購入者の満足度を上げ、リピーターを増やすために活動します。

コールセンター、HP、顧客アンケートなどを通じて、お客様の声を収集分析し、顧客のライフタイムバリューを上げるための改善に繋げます。

 

マーケティングの仕事は事業会社と支援会社で異なる

それでは、マーケティングの仕事に就く場合、どのような企業、職種があるのでしょうか。

まずは、大きな分類として、事業会社と支援会社に分かれます。

タイトル
①事業会社
事業会社は、メーカー、サービス業のような、自社で商品やサービスを販売している企業です。基本的にマーケティングの業務プロセスを全て社内でコントロールしています。また、各プロセスの実務は適宜、専門の支援会社に依頼します。

 

②マーケティング支援会社
事業会社に対して、マーケティングを支援するサービスやシステムを提供する企業です。コンサルティング会社、広告代理店、PR会社、リサーチ会社等が代表的で、各社専門領域を持ち、事業会社から依頼を受けプロジェクト単位で活動します。

 

①事業会社のマーケティング職

一般消費者向けの商材を扱う大手メーカーであれば、マーケティング部門を持つ会社は多いです。

働く場合のメリットは以下の通りです。

  • マーケティングの全プロセスに関わることができる。
  • 専門特化した部署でも隣接領域と連携するなど全体像を理解しやすい。

一方で、特に日系企業のデメリットとしては以下の通りです。

注意
  • ジョブローテーションで配属、異動リスクがある。
  • 故に組織として専門性が身につかず支援会社に頼り切りになっている会社もある。

事業会社のマーケティングに関わる代表的な部門としては以下です。

  • マーケティング部
  • 商品企画部/開発部
  • 広告宣伝部/広報部
  • 調査部/インサイト部門

 

マーケティング部

マーケティング部に属する社員の職種は、マーケターまたは、ブランドマネージャーと呼ばれます。

ブランドマネージャーは、担当ブランドの収益に責任を持ち、戦略立案〜実行にいたる全てのプロセスに関わります。

収益を最大化するために、各プロセスにおいて、各部署や外部の支援会社などの専門家を巻き込みながら意思決定を行います。

ブランドマネージャーの仕事に就きたい方は入社したい会社がブランドマネージャー制を敷いている会社か確認しましょう。

以下で紹介する商品企画部や広告宣伝部がマーケティング担当になっている会社もありますが、その会社は、マーケティングの定義を商品開発や広告宣伝と狭く捉えている可能性があり、思っていたマーケティングと違うとミスマッチが起こる可能性があります。

 

商品企画部、開発部

商品やサービスの企画〜開発に関わる部門です。

企画段階でのコンセプト作成〜開発まで関わります。

ただし、技術力が高いメーカーの中には、マーケティングの権限が弱く、技術ありきで作りたいものを作っている会社もあるので要注意です。

 

広告宣伝部、広報部

広告宣伝部は、TVCM、新聞、雑誌、デジタルなどのコミュニケーションの企画〜出稿までを担当します。

広報部は、TV番組などのメディアに取り上げてもらい露出を獲得するためのPRの企画〜実施を行います。

コミュニケーションに関しては事業会社内で完結しませんので、広告代理店、広報代理店など外部の支援会社に依頼し、パートナーとして働くことが多くなります。

 

調査部/コンシューマーインサイト部門

調査部は、マーケティングの全プロセスに関わります。

各プロセスで起こる課題に対して、リサーチやデータ分析を行い、マーケターの意思決定を支援することが仕事になります。

職種は、リサーチャー、アナリストと呼ばれ、施策を実行するマーケターの意思決定の精度を上げる重要な役割を担います。

例えば、戦略立案段階でのターゲットニーズの把握、商品企画段階でのコンセプトテスト、広告案の事前テスト、事後効果検証、購入者の満足度調査によって改善点を把握するなど、様々なプロセスで関わります。

 

②マーケティング支援会社

マーケティング支援会社は、事業会社のマーケティングの各プロセスを支援することを生業としている会社です。

マーケティング支援会社で働くメリットは、以下の通りです。

  • 専門分野に特化しており、短期間で経験とスキルを身につけることができる。
  • 様々な業界の経験が積める。

一方、デメリットとしては、以下の通りです。

注意
  • マーケティングプロセスの全体に関わることができず、直接意思決定に関与できない点。
  • 専門分野に特化する分、そのスキルがコモディティ化してしまった場合市場価値が上がらないリスクがある。

マーケティング支援会社は以下の通りです。

  • 戦略系コンサルティング会社
  • 調査会社
  • 広告代理店、PR代理店、SP代理店
  • ITベンダー/ITコンサル

 

 

戦略コンサルティング会社

戦略コンサルティング会社は、事業会社が抱える課題に対して、戦略を作ったり、意思決定を導くことが仕事です。

市場分析〜戦略立案に強みを持ちますが、マーケティングの全プロセスにプロジェクト単位で関わることが可能です。

企業の経営全般が対象になりますので、マーケティング戦略の上位概念である経営戦略やマーケティングの周辺領域に関わる機会も多く、市場価値が高まりやすいです。

 

調査会社

調査会社は、マーケティング各プロセスの課題に対して、調査を企画、実施し、分析結果からアドバイスすることが役割です。

役割はコンサルティング会社と似ているように感じるかもしれませんが、コンサルティング会社は、戦略立案や施策の提案に期待されています。

対して、調査会社には、課題に対して適切な調査を実施し、調査結果で答えを出すところまでを期待されています。

ただ、領域は曖昧ですので、調査会社の優秀なリサーチャーは、調査結果からその先の戦略についてもアドバイスをすることで付加価値を出しています。

 

広告代理店/PR会社/SP代理店

広告代理店は、テレビ、新聞、インターネットなどの広告を掲載するメディアと、広告を出したい事業会社を仲介する役割を担っている会社です。

仲介に留まらず、認知獲得、ブランドイメージ向上、購入検討率向上などを目的に、コミュニケーションのプランを企画し、TVCM、雑誌、新聞などの広告を作成し出稿します。

PR会社は、広報の専門支援会社です。企業広報についてより効果的な活動方法をアドバイスしたり、メディアで取り上げてもらえるように働きかけるパブリシティ活動があります。

SP会社は、セールスプロモーション(販売促進)の専門支援会社です。セールスを促進するための活動を支援します。

例えば、店頭での商品サンプルの配布、ノベルティ配布、店頭でのイベント実施などです。

また、総合広告代理店は、各種広告、PR(広報)、SP(販売促進)全ての機能を網羅しており、総合的なコミュニケーションの企画、実施に携わることができます。

 

ITベンダー/ITコンサルティング会社

ITコンサルティング会社は、企業の課題を解決のためのシステムの開発を行います。

マーケティングにおいては、CRM(Customer Relationship Management)領域でITコンサルティング会社が関わります。

CRMとは、顧客情報(苦情や意見等も含めた様々な情報)を活用し、顧客へ最適なサービスを提供することで、顧客維持率を向上させ、長期的な収益を高めようとする経営管理手法です。

 

マーケティングの仕事に就きたい人におすすめのルートは?

マーケティングの仕事に就くためのおすすめルートを考えてみたいと思います。

パターンを絞るために、学生、第二新卒(社会人3年目以下)のマーケティング未経験者を想定しています。

私が考える優先度は以下の通りです。

  1.  外資系事業会社のマーケティング部門に入社
  2. マーケティング支援会社に入社
  3. 日系事業会社に総合職で入社

 

① 外資系事業会社のマーケティング部門に新卒(第二新卒)入社

高学歴、地頭、コミュニケーションスキル、英語力が高いのであれば、最もおすすめできるオプションです。

採用の難易度は最難関ですが、外資系企業は職種別採用でマーケティング部門の配属が確約され、マーケティング人材のキャリアパスも明確で、人材育成や教育の仕組みがしっかりしています。

新卒3年程度でブランドマネージャーになることも可能で、若いうちにブランドの経営者としての経験を積むことができます。

希少価値の高いスキルが身につきますので、後々の転職にも困らないと思います。

 

② マーケティング支援会社で専門スキルを身につける

外資系のマーケティングに新卒で入れる人はほんの一握りです。

そこで、私のような普通の人におすすめしたいのが、マーケティング支援会社で若いうちに専門スキルを身につける方法です。

マーケティング支援会社も様々ですが、磨くスキルさえ間違えなければ、そのまま支援会社でマネジメントを目指すもよし、外資、国内問わず事業会社のマーケティング部門に転職することも容易です。

20代のうちに支援会社で専門スキルを身につければ、30代前半までは選択肢は広がります。

新卒で大手の事業会社に入るのは難易度が高いですが、事業会社で必要とされる専門スキルを支援会社で身につければオファーがきます。

私も新卒の時にマーケティング志望に拘り大手メーカーはほぼ全滅でしたが、切り替えてマーケティングリサーチ会社に入社しました。

スキルを磨いた中途採用では、複数の大手メーカーに内定を頂き、新卒の時には受けることもしなかった外資系企業に転職しました。

マーケティング支援会社を選ぶ際に気をつけるべき点は以下です。

  • 興味のある領域であること
  • 需要があるスキルであること
  • 可能な限り業界大手を選ぶ

 

③ 日系事業会社に総合職で新卒入社

日系事業会社のマーケティング部門を狙っている方も多いと思いますが、新卒、第二新卒での入社は注意が必要です。

配属先を確約しない総合職採用が大半ですのでマーケティング部門に配属される可能性は低いです。

新卒の場合、営業など他部門からキャリアをスタートし、成果を上げてマーケティングに異動するパターンが多いです。

ただ、人気職種ゆえ、異動できるとも限りませんし、最初からマーケティングをやりたい人にとってはそんな遠回りする必要はないと思います。

一方、マーケティング職の中途採用は狙い目です。②支援会社でスキルを身に付けてから転職することをおすすめします。

日系企業は総合職でジョブローテーションすることが多いので、専門スキルが社内で育成できず、欠員が出れば中途で補充します。

そのため、支援会社でしっかりスキルを磨いていれば転職のチャンスは大いにあります。

私も新卒で早々にお祈りされた会社に中途採用で簡単にオファーを頂きました。口ベタな私にとっては、スキルと経験が無く、ポテンシャル評価で基準が曖昧な新卒採用の方が断然ハードでした。

大手企業に内定が取れず就活に失敗したと思っている学生、若手社会人の方は、会社の知名度や年収に捕らわれずスキルを磨ける環境に飛び込みましょう。

スキルさえつければ中途採用でリベンジすることは簡単です。

 

まとめ

マーケティングの仕事は以下のプロセスで進められる。

  1. 市場分析〜戦略立案
  2. 商品、サービス企画・開発
  3. コミュニケーション企画・実施
  4. チャネル施策の企画・実施
  5. アフターサービス、CRM

 

 

マーケティングの職場としては、大きく事業会社と支援会社に分かれる。

事業会社

マーケティングの全プロセスに関わりやすく、特定機能の担当であったとしても、隣接領域と連携するなど全体に関わりやすい点が特徴です。

 

マーケティング支援会社

事業会社の各プロセスを支援している。各専門分野に特化したサポートになり、専門スキルは身につきやすいが、マーケティングの全プロセスに関わったり、全体像は見えにくい。

 

マーケティングのキャリアの入り口は概ね以下の3パターン。

  1. 外資系事業会社のマーケティング部門に新卒(第二新卒)で入社する。
  2. マーケティング支援会社で専門スキルを身につける。
  3. 日系事業会社に総合職で新卒入社する。

 

おすすめルート

  1. 外資系事業会社のマーケティング部門(新卒、第二新卒)
  2. マーケティング支援会社→日系or外資系事業会社にマーケティング転職

 

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