最近働き方改革の影響で残業ができなくなっている会社が増えています。
その状況に、残業したいのにできないと不満を持っている方は多いのではないでしょうか。
残業したいのにできない人の不満としては、以下の2点に集約されます。
- 手取り収入が減る
- もっと働いて成長したい
でも、この際はっきり言いますね。
残業を増やしたところで得られるのは目先の残業代だけです。中長期的な収入増やスキルアップにも繋がりません。
むしろ、残業することによるマイナス面が大きいです。
残業時間が減った分、中長期的にスキルアップや収入を増やすために自己投資すべきです。
この記事は以下の疑問に答えます。
- 残業したいはなぜ危険な考えなのか?
- 残業の代わりにすべきこと
目次
残業したいが危険な考えである理由
残業したいやつにはさせろ!
と言いたい気持ちは理解できますが、その発想は危険だと思います。
理由は以下です。
- 生産性が低いとみなされるから
- 残業してもスキルアップには繋がらないから
理由①生産性が低いとみなされるから
時代の流れに逆らって残業しても生産性が低い社員とみなされる危険性があり、目先の残業代目当てで残業するのはコスパが悪いです。
現在多くの企業が残業時間を抑制しているのは、コンプライアンスの問題だけではありません。
残業時間の抑制は企業からすると、成果を出さないのに残業する社員の人件費を抑制する良いチャンスなのです。現に働き方改革で残業を抑制しても、それが原因で業績が悪化したという声は全く聞こえてきません。
あのトヨタでさえ終身雇用を維持することは難しいと宣言しているように、今後成果を出さない社員を雇用する企業は無くなっていくでしょう。
理由②残業してもスキルアップには繋がらないから
がむしゃらに働いて量をこなせばスキルアップできると考えていませんか?
それは間違っています。スキルとは以下の要素が重要だからです。
- スキル=経験の質×量
- 質=自分のアタマで考えてアウトプットを出しているか
つまり、自分のアタマで考えてアウトプットを出す質の高い経験をこなさないと意味がありません。
単純作業をどれだけの量こなしても、作業に慣れるだけであってスキルは上がっていません。
以下のような仕事で長時間残業をしている人は要注意です。
- 既存フォーマット/過去の成功事例を踏襲しただけの提案
- 上司の指示通りの資料作成
- データ入力や集計などの単純作業
- 事務作業
- ルート営業
質を上げて、量をこなしたいと反論されそうですが、私の経験上、質も量も上げるのは難しいです。
考える仕事はそう長時間集中できるものではありません。私は作業で月150時間残業していた時は1日すぐ終わっていましたが、今はほぼ定時ですが、1日中考えているので夕方には煮詰まってクタクタです。
スキルアップをしたい場合は圧倒的に質を改善する方が効率的です。
【体験談】残業が少ない環境ほどスキルアップできる
私は現在3社目で職種は全てマーケティング領域のアナリストで分析の仕事です。
1社目:中小マーケティング支援会社 →月150時間
2社目︰大手マーケティング支援会社 →月30時間
3社目︙外資系事業会社マーケティング部門 →定時
転職する度に残業時間が減っていますが、残業時間が減る度に、1つ1つの考える時間は圧倒的に増えており、スキルが上がっています。
1社目は残業月150時間というめちゃくちゃな環境でクライアントからの指示通りに捌くことで精一杯でした。経験が浅いこともありますが、それ以上に1つ1つ考えている時間が無かったのです。
同じく忙しい業界でしたが、業界大手で少しゆとりがありました。クライアントの要望通りに対応するだけでなく、自らのアタマで考え提案することが増えました。その結果、信頼して任せてもらえるクライアントも増え、課題を解決する経験を積むことができました。
外資で成果が明確です。自らの提案によって、会社の収益に貢献したかどうかで評価が決まります。そのため単純作業はほとんどありません。毎日考えて、煮詰まって、考えて、煮詰まって、でも考えて提案しての繰り返しです。
私の経験上、1つの課題に対して深く考える経験が無いとスキルは上がりません。時間度外視で考えた経験が無い人が期間が限られた中で質の高いアウトプットを出すのは困難だからです。
残業の代わりにすべきこと
これまでやっていた残業ができなくなることをチャンスと捉えましょう。
その時間を使ってすべきことは以下です。
- 業務時間の仕事の質を上げる
- 業務時間外の自己投資
- スキルアップできる環境に転職する
①業務時間の仕事の質を上げる
まずは今いる会社で定時時間内で成果を最大化することに取り組みましょう。
今後ますます残業せずに成果を上げることが求められるからです。
以下の3点がポイントです。
- 無駄な仕事をしない(目的の確認)
- 人に仕事を振る
- 帰る時間を宣言する
意識すべきはこれだけです。
全て言われた通りに仕事を受けるのでなく、常に目的を確認し、目的の無い仕事は受けないことが重要です。
後は人に仕事を振ることと、帰る時間を決めて宣言することで、効率的に1日を過ごすことが可能です。
詳細は以下の記事をご覧ください。
サラリーマンが副業で稼ぐためには時間管理が重要?時間の作り方も解説
②スキルアップできる環境に転職
現職で仕事の質を上げることが難しそうなら転職も検討しましょう。
あなたがスキルアップできるかどうかは、どんな企業で、どんな役割を与えられるかに依存します。
どれだけご自身が働き方を変えて、アタマを使う仕事をしようとしても、実現が難しい環境はあると思います。
私がおすすめしているのは、現職で働き方を改善しつつ、並行して転職サイトに登録することです。
転職サイトに登録して求人をみているだけで以下が理解でき転職に向けた準備が進められるからです。
- ターゲットとなる求人が見つかる
- その求人で求められる経験やスキルが分かる
- 現時点で不足している経験やスキルが分かる
今辞めるつもりがなかったとしても、全てのサラリーマンは転職サイトに登録すべきです。
ターゲットとなる求人が求めている経験やスキルを理解し、自らに何が不足しているのか明確になるからです。
実際に転職活動するかは人それぞれですが、まずは世の中で求められている経験やスキルを知ることに転職サイトを活用しましょう。
詳細は以下の記事をご覧ください。
転職予定が無くても、転職エージェントに登録しておくべき理由
③業務時間外の自己投資(副業もOK)
本業はさっさと定時で切り上げて、業務時間外は、自己投資に充てましょう。
業務時間外の自己投資は以下の2点です。
- スキル習得を目的とした学習
- 副業を始める
スキル習得を目的とした学習に関しては、次の転職先候補で求められるスキルを学習するのも1つです。
実務での経験が難しい場合、資格取得や学習して最低限知識を身に着けることはプラスになります。特に若手であれば、実務は未経験でもスキルを身に着けるために学習している姿勢が評価される可能性もあります。
副業に充てるのもおすすめです。
副業に関してはすぐに収入につながるかは分かりませんが、本業の収入が上がりにくい時代だからこそ、中長期的に第二の収入源に育てる価値があります。
副業に関しては、以下の二種類あります。
- スキル提供型
- 資産構築型
アルバイト等単なる時間給の作業でスキルにならないものは時間の無駄なので絶対にしないようにしましょう。
私も転職で残業が無くなったことをきっかけに副業を始めました。
スキル提供型の副業がメインで、企業と業務委託契約を結んで月20万以上稼いでいます。
副業のやり方は以下の記事で解説しています。
業務委託の副業は本業のコネから始めよう【副業年収300万の体験談】
まとめ
副業したいは危険な発想
理由① 残業=生産性が低い社員とみなされるから
理由② 残業してもスキルアップしないから
※スキルアップは仕事の質×量で決まり、質の重要性が高い。
※質とは、自分のアタマで考えてアウトプットを出しているか
残業の代わりににすべきこと
業務時間の仕事の質を上げること
- 無駄な仕事をしない(目的の確認)
- 人に仕事を振る
- 帰る時間を宣言する
スキルアップできる環境に転職
転職は今すぐ考えていなくても転職サイトに登録しておき、以下を理解する。
- ターゲットとなる求人を見つける
- 上記で求められる経験やスキルを理解する
- 現時点で不足する経験やスキルを身に付ける
業務時間外の自己投資
- スキル習得を目的とした学習
→転職サイトから得られた不足しているスキルの習得 - 副業を始める
→スキルが伸びて時間単価が高くなる副業をする。 - おすすめは①スキル提供型→②資産構築型のステップ。
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