今の会社で働いていても年収が全然上がらない。。出世も難しそうだし、どうしたら年収を上げることができるんだろう。
年収を上げるためには実績やスキルが必要だと思い込んでいませんか?
実績やスキルは確かに重要ですが、年収は実力だけで決まるものではないです。
今のスキルや経験のままで年収を上げることができる可能性は大いにあります。
それは、職種は変えずに「儲かっている業界」に転職することです。
この記事では、他業界転職によって年収150万円アップを実現した私が、以下の疑問に答えます。
- なぜ職種を変えずに業界を変える転職が年収UPに有効なのか
- 他業界に転職するための具体的な方法
@KOUSHOの転職歴
- 転職2回を経験し、現在は外資系事業会社のマーケティング部門。
- 1回目は、同業界×同職種 (年収維持)
- 2回目は、他業界×同職種 (年収150万up提示)
目次
年収を上げる最も簡単な方法は「儲かっている業界」に転職すること
年収を最も効率的に上げる方法は、職種は変えずに儲かっている業界に転職することです。
理由は以下2点です。
理由① 年収はどこで働くかに依存するから
理由② 職種やポジションを変えるのは難しいから
理由① 年収はどこで働くかに依存するから
年収を決める要素として影響が大きいのは、
業界>業界順位>職種>職位(ポジション)
の順です。
職種やポジションよりも、どこで働くかが重要です。
人件費はコストなのでビジネスの収益性(儲かりやすさ)に依存するからです。
そのため以下の基準で転職先を選べば自然と年収が上がります。
- 儲かっている業界か?
- 業界シェア上位企業か?
私も2回目の転職で他業界から複数オファーを頂きましたが、年収は最大200万の差がありました。
以下はオファー金額の上限と下限です。
職種は同じアナリストで転職前年収600万です。
- 外資製薬 800万
- 日系サービス業 600万
この差を生んだのは私のスキルや能力ではなく、企業の年収レンジの違いでした。
製薬会社は募集ポジションの年収レンジが700〜1000万だった一方で、サービス業は、年収レンジが400〜600万でした。
後者は600万以上はマネージャークラスのレンジのようで、600万が限度とのことでした。
業界や企業によって同じ時期に転職活動しても200万も金額に差が出るのです。
両社とも業界大手でしたが、製薬企業とサービス業の収益性(稼ぎやすさ)が年収に反映されていることは言うまでもありません。
理由② 転職で職種やポジションを上げるのは難しいから
業界に次いで重要なのは職種とポジションです。
職種によって年収は変わりますし、ポジションも主任とマネージャーでは大きく変わります。
ただ、転職によって職種を変えたり、ポジションを上げるのは難しいのが現実です。
中途採用に関しては、基本的には過去の経験が重視されるからです。
全く新しい職種へのチャレンジは、20代後半までなら可能性はありますが、それ以上になると難しく、仮に転職できたとしても年収大幅ダウンは避けられません。
またポジションを上げるのも困難です。マネジメント経験が無いのに、転職でマネージャークラスで採用されることは基本的にはありません。
このことからも、職種やポジションは固定したままで、儲かる業界に転職することが最も効率的に年収を上げる戦略なのです。
他業界への転職を成功させるポイントは?
どうやって他業界転職を成功させるかについて解説します。
まず、他業界転職は少し時間をかけての準備が必要です。
同業界の転職であれば、もともと業界への理解度も高く、過去の経験を活かせるイメージもしやすいのであまり対策はいらないですが、他業界はそんな甘くありません。
以下は他業界転職のポイントです。
STEP① 企業側のニーズを理解する
STEP② 求人に沿って経験を整理する
STEP③ 再現性をアピールする
STEP① 企業側のニーズを理解する
他業界転職の場合は、企業側のニーズを理解することに時間を割きましょう。
まずすべきことは、求人から求められる経験、スキル、人物像を理解することです。
以下の求人を例にみていきましょう。
① 必須スキル・経験 【Must】
- マーケティングに関する調査、分析経験
- 事業会社におけるリサーチ、分析を基にした戦略立案経験
② 歓迎スキル・経験 【Want】
- 消費財業界における商品企画、マーケティング経験
- 英語力中級程度 (TOEIC 700点以上)
③ 求める人物像
- 数字に強くロジカルに考えることのできる方
- 目的達成のために粘り強く関係者を巻き込むリーダーシップがある方
①必須スキル・経験は、応募においての必須条件です。基本的に、職種に関して設定されることが大半ですので、職種固定の転職であればクリアしやすいです。
②歓迎スキル・経験は、これを満たしていれば合格の可能性が高くなりますが、企業側も「欲を出せば」くらいのニュアンスなので、無くても問題ありません。
③求める人物像は、企業側がどのような人材を求めているのか理解しておきましょう。ここは案外ありきたりな記載が多いので、実際どのようなタイプの人が多いか事前に確認しておきましょう。
また、求人以外にも積極的に情報収集して相手のニーズの理解を深めましょう。
- IR情報(決算報告書等)
- 社長や社員のインタビュー記事
- 書籍
- 業界の中の人に会う
- クチコミサイト
STEP② 求人に沿ってあなたの経験を整理する
求人で求められている経験を基に、あなたのこれまでの経験を整理しましょう。
①必須スキル・経験の条件から外さないように整理することがポイントです。
① 必須スキル・経験 【Must】
- マーケティングに関する調査、分析経験
- 事業会社におけるリサーチ、分析を基にした戦略立案経験
上記の条件を完全に満たしていない場合は、これまでの経験から活かせそうな経験を探しましょう。
私の場合、前職がマーケティング支援会社で「1. マーケティングに関する調査・分析経験」はクリアしていましたが、事業会社で働いた経験がなく「2. 事業会社での分析結果を基にした戦略立案の経験」はありませんでした。
ただし、ここがポイントですが、事業会社への転職を見越していたので、分析結果を提供するだけでなく、戦略立案や実行部分に深く関与する経験を積んでいましたので、その部分を強調することで補いました。
必須条件への合致度では60-70%くらいでしたが、そこそこの倍率を勝ち抜き内定しましたので、条件は満たしていなくてもチャンスはあります。
STEP③ 経験のプロセスをアピールする
企業が知りたいのは「あなたが入社したら何ができるの?」です。
そのためには、実績そのものでなく、実績に繋がったプロセスをアピールすることがポイントです。
例えば以下のような現職での成果だけをアピールするのは避けましょう。
- 新規顧客を開拓し、売上目標を150%達成。全社MVPを受賞
- クライアントからの満足度が高くリピート率が全社1位で表彰
現職での経験やスキルを活かして、どのように貢献できるかという視点でアピールしないと、入社して本当に活躍できるのか判断が難しいからです。
例えば、私は、リサーチ・分析スキルを活用した課題解決力をアピールするために、以下のような事例を話していました。実際はもう少し細かいですが概要だけ掴んでください。
- クライアントの依頼通りに仕事を受けるだけでなく、依頼の背景をヒアリングした上で、課題の再定義を行い、マーケティングプロセス全体の設計、実行支援することで、クライアントの売上向上に貢献。
- 例えば、○○効果検証調査の依頼に対して、ベンダーに丸投げしているプロセス全体の見直しを提案。目的の設定、ベンダーへの依頼書、素材の選定、実施後の効果検証までの一連のプランを提案し、実行支援した結果、年間約XX億円の出稿量を削減しつつ、前年比○○%の売上達成に貢献。
- 結果、年間のリサーチプランを1社独占で任されるようになり自社の売上X億円をもたらしました。
このように結果を伝えるだけでなく、結果に至ったプロセスを伝えることで、事業会社の経験が無くても入社後に活躍できそうなイメージを持ってもらうことに成功しました。
他業界転職は、転職エージェントを必ず活用しよう
他業界転職はいかにリアルな情報を仕入れて、自分が働くイメージを具体的にできるかがポイントです。
その上で必要なのが転職エージェントです。転職エージェントは企業担当者がおり、企業側の課題、求めている人材、具体的な仕事内容等様々な情報を集めています。
その貴重な情報を提供してもらい、どのように売り込んでいくかを客観的な視点でアドバイスしてもらいます。しかも求職者は無料ですので利用しない手はありません。
転職エージェントを活用すべきポイントは以下です。
- 業界や企業の課題に関する情報収集
- 求人の背景や仕事内容の理解
- どのように売り込むかアドバイスをもらう
また、他業界転職の場合、準備に時間がかかりますので、今すぐ転職を考えていなくても、転職エージェントに登録して求人だけでも見ておくことをおすすめします。
転職希望の求人の求める経験やスキルを満たしていない場合も、早めにそのことに気づけば、求められている経験やスキルを身に付ける時間があります。
私の場合はもっと極端にやっています。
前職に入社した時点で、現職である事業会社のマーケティング部門に転職することを決めていましたので、次に転職を予定している事業会社で評価される経験を積極的に積みました。
転職エージェントは、転職活動を本格化させるタイミングで登録するのは遅過ぎます。
今登録して情報収集を始めましょう。
まとめ
年収を上げる最も簡単な方法は?
職種を変えずに、儲かっている業界に転職すること
- 年収はどこで働くかに依存するから
- 職種やポジションを変えるのは難しいから
他業界への転職を成功させるポイントは?
- 企業側のニーズを理解する
- 求人に沿って経験を整理する
- 再現性をアピールする
他業界転職は、転職エージェントを必ず活用しよう
- 業界や企業の課題に関する情報収集
- 求人の背景や具体的な仕事内容の理解
- どのように売り込むかアドバイスをもらう
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